A. ステンレスは、熱伝導率が低く、熱膨張率が高いという特徴があるため、ねじのはめあい部で生じる摩擦熱によってねじ部が膨張し、おねじとめねじが密着して動かなくなることがあります。これを「焼付き(かじり)」といいます。 この現象を防止するために、ステンレスをねじ込み配管する際には、ねじ部にシール材(シールテープ又は液状シール剤)をご使用ください。
Q3.ステンレス鋼製ねじ込み継手は、腐食に強いのでどんな流体にでも使用できますか?
A. 使用用途は主に蒸気、空気、ガス、水、油などに限られています。ステンレスは、表面に傷がついてもすぐ再生する極薄い安定したクロムの酸化皮膜の不動態を生成して腐食しにくくなっていますが、流体の酸性、アルカリ性やハロゲン元素の濃度などの状態によっては、不動態再生が追い付かずに腐食しますので、どんな流体にでも対応できるわけではありません。
Q4.SUSとSCSの違いについて教えてください。
A. 金属材料製品になるまでの製造プロセスが違います。 SUSとは Steel Use Stainlessの略で、板や棒、管など、 基本的には圧延された鋼材です。それに対してSCSとは Steel Casting Stainlessの略で、金属材料を 溶解して鋳型に流し込む鋳造によるステンレス鋳物です。 一般的にSCS13はSUS304、SCS14はSUS316と同等品であり、18Cr-8Niのオーステナイト系ステンレスです。
Q5.短期間でステンレス継手が腐食(錆)したのですが何故でしょうか?
A. ステンレス鋼の表面は不動態皮膜を有し、多くの環境で優れ耐食性を示します。引っかき傷等で一部削られても周囲に酸素があればクロムと酸素が反応し酸化皮膜(不動態皮膜)が自然に 生成され耐食性を保ちます。しかし、ある環境下においては不動態皮膜が破壊され腐食が進行します。その原因は流体の種類をはじめ様々な腐食環境があり、ステンレスといえども注意が必要です。
Q6.304、316系ステンレス製品に、何故僅かに磁性があるのでしょうか?
A. ステンレスのフェライト系、マルテンサイト系は強磁性体で、オーステナイト系 (SUS304、316) は非磁性体と定義されています。しかし、オーステナイト系ステンレス鋼も、冷間加工(ショットブラスト、機械加工)により、誘起マルテンサイトが生じた場合磁性を持つようになります。またステンレス鋳物(材質SCS13、SCS14)の場合は、5~10% 前後のフェライトが含まれており、フェライトは 磁性体の原因となります。
Q7.エルボ、チーズのめねじ部長手方向にあるマーク(縦線)は何でしょうか?
A. タッピング加工は、継手を固定しねじ形状になった刃を回転させてねじ加工をします。刃物にはテーパ角がついているため、絶えず切り込みながら加工しています。規定の寸法のねじ加工が終わると、刃物を抜くために逆回転させる必要があります。切り込んでいた状態からゆるやかに停止した際に、刃物の線がつき、そこから抜く方向に逆回転が始まりますので、その止まった時に線が生じます。その線が、タップの戻りマークとなって刃の部分に沿って、一直線にできます。